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ラジエーター アッパータンク パンク

山梨県甲府市の自動車整備工場「原品自動車工業所」です

おクルマの車検、点検整備、修理はもちろん、県内では数少ない福祉車両事業を自社で行っています。日々の業務を出来る限り分かり易く、ゆる~くご紹介しております(^^)

今回もちょっと水漏れについての内容でよくある一つ、ラジエーターのパンクについてです。

ここで簡単にラジエーターについてのお話

そもそもラジエーターは主に冷却水(クーラント)を冷ます役割を担います。大半はクルマの前方に設置されています。

エンジンで発された高温の熱を冷却水がエンジン内を循環する事で、冷却水が熱を奪いオーバーヒートを防ぐのですが、ただエンジン内を循環しているだけでは最終的に冷却水も高温になり、沸騰、蒸発し結果オーバーヒートになってしまいます。

冷却水の高温化を防ぐ為に、エンジン内から一度外気に触れる様にラジエーターへと運ばれ、そこでクールダウンし、再びエンジンへと送られる仕組みになっています。

ラジエーターがクルマの前方にあるのは、冷却水が外気に触れやすいようにする為ですね。

ラジエーター内は細い通路があり、その通路はより外気で放熱し易いように等間隔に設置されています。冷却水は一度ラジエーター上部のタンクに入り、その後通路へ分散され、放熱した後、下部のタンクに集まり、再びエンジンへ循環されるようになっています。

で、パンクの話に戻りますが、冷却水がエンジン内を循環すると温められた温度変化による膨張や循環の為の圧送などにより、冷却水の通路内は圧力が掛かり高圧状態となります。

今どきのラジエーターは冷却水の集まるタンクが樹脂で出来ている物が多く、経年によってこの樹脂タンクが圧力に耐えれなくなり、破損する事がよくあります。

特にラジエーターの上部タンク(アッパータンク)はエンジンからの高温高圧の冷却水が入って来るので負担が大きくなります。なので、大半のラジエーターのパンクは上部タンク(アッパータンク)が破損します。

ラジエーターの冷却水漏れには他にも原因がある漏れもありますが、パンクの事例としてはこのパターンが定番ですね。

4,5年程度の経年車両ではこの様なパンクはまず無いと思いますが、10年ほど経過した車両は危険度大です。

残念ながら劣化度合いは外から見ただけでは分からない事が多いです。状態によってはパンク前に気付く場合もありますが、殆どが漏れ出しているかパンクして初めて分かる事が大半です。

今まで問題なく乗れていても、ある日突然パンクする症状なので、完璧な対応策としてはある程度の経年した車両であれば、転ばぬ先の杖でラジエーター自体の交換が一番安心できますね。

ただ、壊れていない物を交換するのもなかなか考えられないとも思います。なので、完全な対応策ではなくとも、ある程度の回避策として「定期点検」をする事をお勧め致します。

症状が何時出るかは分からなくても、点検で前兆を見つける事は出来ます。やはり定期的な点検がトラブル回避に繋がると思いますので、このブログを見た方が「あれ?ウチのクルマは大丈夫かな?」と思い立っていただければ書いた甲斐があるのかなと思います。

その様に思った方は是非、お近くの整備工場に点検を受けて頂ければ幸いです。