BMW MINI クラッチオーバーホール
山梨県甲府市の自動車整備工場「原品自動車工業所」です。
おクルマの車検、点検整備、修理はもちろん、県内では数少ない福祉車両事業を自社で行っています。日々の業務を出来る限り分かり易く、ゆる~くご紹介しております(^^)
お客様より「クラッチが入らない(切れない)ので、修理して欲しい」との事でご入庫です。
車両はBMW MINI(RA16)のマニュアル車(MT車)
ギアが入らないとの事だったので、「クラッチの摩耗かな」とは思いつつ、診断しようと思ったのですが、入庫時点で車両から焦げ臭いようなニオイが・・・
鉄粉の焦げた特徴のあるニオイでやはりクラッチ板の破損と判断し、クラッチ板の交換(クラッチオーバーホール)となりました。
作業に集中しすぎて画像を撮るのを忘れてしまい、掲載する画像が少ないですがお許しを(^^;
このMINIはフロント廻りをゴッソリ取外すと、エンジン、ミッションが前側に抜けて来ます。エアコンのコンデンサーを外すのが基本ですが、チョット知恵の輪でエンジン、ミッションを抜いたため、コンデンサーは外さずに行けました。
エンジンからミッションを外すと、中からクラッチ板のカスが出て来る出て来るw
案の定クラッチ板が破損していました。これではクラッチが切れる訳がありません。
クラッチ板は粉々の状態。単純にクラッチ板の摩耗ではないようです。
どうやら粉々の原因は、クラッチを押し止める役割のスラストベアリングと呼ばれるベアリングの焼き付き。
このスラストベアリングがクラッチ板を押したままの状態で固まってしまい、クラッチ板に負荷が掛かりっぱなしとなり、クラッチ板が焼け焦げてしまいました。
クラッチケースの中を諸々確認して、大きな破損などは見られない事からクラッチ板、スラストベアリング、ディスクカバーを交換し終了です。
交換後は問題なくクラッチが機能する事を確認して納車となりました(^^)
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