【左アクセルペダル　山梨】　スズキ　キャリイ編 | 山梨で福祉車両への改造をはじめとした自動車事業に関する様々な情報を配信

当店は山梨県甲府市で福祉車両事業を行っている自動車整備工場です。

以前の左アクセルペダルの特集「軽トラ、軽バン編」ではホンダ　N-VANでの取付イメージを投稿しました。

今回第2弾の車両は「スズキ　キャリイ（R4　DA16T)」です。

スズキ　キャリー、「ついてるんじゃ、これが！」の草刈正雄さんのCMでお馴染みの方も多いのでは？

私個人的には「軽トラ野郎」の菅原文太さんのCMが好きでしたｗ

さて、このクルマに左アクセルペダルはどんなイメージになるか見てみましょう！

足元の様子は非常にスッキリしていますね。

N-VANとは違い床面の凹凸も少なく見えますし、パーキングブレーキブレーキも手動式サイドブレーキなので、左アクセルのペダル位置を邪魔しない様に思えます。

では実際に左アクセルペダルを置いてイメージしてみましょう。

一見すんなり左アクセルの設置が出来てる様に見えますが、やはり実際に置いてみると問題点が出て来ます。

それも大きな問題点が・・・

先ず軽い問題点より

左アクセルペダルのベースとなる取付位置の床面が、座席側よりペダル側に近い所でせり上がっています。（上の画像でペダル下側がモッコリしているのが分かります）

左アクセルペダルは通常のアクセルペダルにロッドを介して動きをリンクさせるのですが、通常アクセルに当たるロッド部を良いポジションに置こうとすると、このせり上がりに左アクセルのベース部が中途半端に乗っかる様な格好となってしまいます。（ベースが斜めになるイメージ）

不安定な取り付けは運転に支障が出る可能性もあるので、しっかりベースを固定する事が大切です。

ただ、この問題はベース部の土台をしっかり考えて作れば解決出来ると思います。

大きな問題は・・・

上に二枚の画像があります。

一枚目は斜めから見た画像ですが、この画像だと分かりづらいですね。

では二枚目。左アクセルペダルを置いてみた時の画像と一緒ですが、ここにしっかり問題点があります。

それは、左アクセルのペダルとブレーキの間にあるステアリングのロッドです。

このロッドが非常に厄介です。

左アクセルペダルの基本位置は、通常のアクセルペダルとブレーキ間の距離と同一の距離にある事となっています。（状況などで多少の変動あり）

しかしこの車両に同じ位置関係を望むと、丁度ステアリングロッドに当たる位置となってしまいます。

「なら、画像の様に距離を離せばいいんじゃない？」

と思う方もいるかも知れませんが、そうも行きません(~_~;)

通常のアクセル操作を考えて見ましょう。

アクセルからブレーキへの動作に移るのに、足を大きく移動させる事は無いですよね？スムーズにアクセルからブレーキへ移行できる位置にあるから、咄嗟の時でも足が間に合うように近い距離にあるはずです。

アクセルからブレーキまでの距離が数センチ離れるだけで、足を動かす動作は思っているより大きくなります。（ブレーキまでのタイムロスが大きくなる）

それだけではありません。

アクセルペダルとブレーキペダルの高さを気にされた事のある方はいますでしょうか？

今の車はアクセルペダルよりブレーキペダルの方が高い位置に来ているのが通常です。これの要因を書き始めると長くなるので割愛しますが、簡単に言えば踏み違い防止の為にしっかりブレーキ操作する為です。

この左アクセルをステアリングロッドにペダルが当たらない様に距離を取り、さらにロッドを避けながらブレーキへの高低差を移動する事を考えて実際に運転するとなると、左足の動作は、膝を上げ腿も左右に大きく動かす事となります。

要するに毎回毎回ステアリングロッドを避けながら足を持ち上げ操作する事になります。この辺りは斜めからの画像の方がイメージし易いと思います。

アクセルからブレーキ動作までの時間が大幅に遅れる事になるのは安全な運転を保証できる物ではありません・・・

結果としては、私的ではあまりお勧めは出来ないのが正直な思いです。

ステアリングロッドを移動する事は不可能なので、実際に取付となると上記の条件を良く考慮して頂いた方が良いと思います。

やはり安全あってのカーライフですから

また次回、違う車両の左アクセルペダルをお届け致します！

撮影協力　山梨スズキアリーナ東店様

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