【車検・整備 甲府】ポルシェ カイエン エンジンチェックランプ点灯

query_builder 2022/08/26
整備修理施工事例
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甲府市の同業者さんよりご入庫。

ポルシェ カイエン(9PAM4801A)


「お客様のカイエンがエンジン不調でチェックランプも点灯しているので診てもらいたいけど、お願いできますか?」

『ほほう~カイエンとな?町工場に入って来る事は稀な車両。これは良い経験になるな・・・』と考え即承諾(^_-)-☆

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入庫後、早速メーターを見るとしっかりチェックランプが点灯しています。

新車から13年程経ち、走行キロ数も10万キロ越え。まあ何かしら出て来ますよね(^^;


エンジンを掛けると、ボボッボボッと息継ぎをしている感じ。

失火の様な症状ですが・・・

スキャンツール(故障診断機)を繋げてチェックします。

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スキャンツールは車両のコンピューターに残されている不具合個所(エラーコード)を調べる事が出来ます。

ピンポイントで検知される場合もあれば、複数検知される場合もあります。


ピンポイントであれば、それを感知したセンサーなどを調べ原因を追究して行くのですが、複数の場合、一つの原因が複合的に出て来る事があるので、原因追求が少し面倒になります。

今回も複数のエラーを検知していたので、一度リセットをしてチェックランプを消し、再び点灯する事を確認します。


チェックランプが再び点灯した後、改めてエラーコードを確認。さらにデータモニターをチェックしながら、エンジンに起きている不具合を絞って行きます。

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改めてチェックしたところ、点火系統のミスファイヤ(失火)が見られました。

エンジンの息継ぎ具合や走行キロ数などからプラグの失火で先ず間違いないと判断。

とは言え、確認せずに部品交換したら、間違っていた場合、半端ない出費になってしまうので、しっかりチェックを入れましょう(^^;

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エンジン不調の原因は点火系、それもスパークプラグもしくはイグニッションコイルだろうとの判断なので、イグニッションコイル、スパークプラグをチェックして行きます。


V8エンジンなので、プラグ、コイルとも8本あります。

エンジンのフードカバーを外すと簡単にアクセス出来ます。片バンクに4本づつあるので、逆も同じです。


この手の高級車はプラグ交換もやり難い場合が多いのですが、このカイエンはスムーズに外せました。

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プラグ、コイルを調べて行くのですが、スキャンツールに出ていたミスファイヤ(失火)箇所は6番。

先ずはそこから見て行きます。


6番のイグニッションコイルを調べて直ぐ不良に気付きました。

コイルの碍子となる樹脂部がパックリ割れています。


このイグニッションコイルはプラグの点火に必要な高電流を流すのですが、この様に割れていると、その隙間から電流がエンジン側に逃げてしまい、漏電するのでプラグに電気が届かなく為、発火しなくなってしまいます。

エンジン不調の原因は、点火装置のイグニッションコイルである事は間違いなさそうです。

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イグニッションコイルは新品に交換となりますが、スパークプラグも劣化が見られたので、ついでに交換します。

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イグニッションコイルは6番の他にも複数のコイルで亀裂がみられました。

おそらくその他のコイルでも漏電をしていたと思われます。


8気筒分のコイルとプラグを交換し、エンジンの調子を確認。

正常な燃焼となったので、しっかりバランスの取れた振動になり、息継ぎは無くなりました。

最初にエラーコードが複数出ていたので、一応他の不具合個所も無いか、スキャンツールでエラーコードとデータモニターを確認しましたが、問題なしとなったので作業は完了です(^^)


当店では輸入車の車検や修理も受け付けております。

おクルマで気になる事があれば、お気軽にお問い合わせください。


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