【甲府市　自動車整備】トヨタ　ウインダム　エンジン掛からない | 山梨で福祉車両への改造をはじめとした自動車事業に関する様々な情報を配信

同業者の方より

「お客様のウインダムがエンジンが掛からない。これから引き上げるので、そちらで診てもらう事はできる？」

との事でご入庫です。

車両はトヨタ　ウインダム（Ｈ8年　ＭＣＶ21）

この車両は以前当店でオイル漏れを修理させて頂いた車両です。

納車後2か月ほどでエンジンが掛からなくなったので、こちらの作業ミスでもあったかと思い、少し考えてしまいました・・・

エンジンキーを回すと、セルとエンジンは回りますが、初爆をしていない様子。

一応以前の修理箇所や外した箇所などを一通り確認しましたが、特に問題があるところは見当たらなかったです。

初爆が無いとなると、点火系か燃料系と思い、原因の追究を行います。

先に目ぼしを付けて、燃料が来ているか確かめたところ、エンジンまで燃料が上がっていない事が分かりました。

こうなると先ずは燃料ポンプが怪しくなります。

確認の為、エンジンキーをＯＮ位置で燃料ポンプのモーター音が聞こえるか試します。

通常であれば「ブーン」とかの様なモーターが動く音が微かに聞こえるのですが、全く聞こえません。

更に確認を進める為にポンプに直接電気を流し、単体検査を行いました。

ちなみにこの車両の燃料ポンプは後部座席を上げると見えて来ます。

単体検査の結果、やはり燃料ポンプの不良と判断。

ポンプを交換です。

ここで以前の仕事が今回のトラブルと関係ないと分かったのでホッとしたのはここだけの話ｗ

上蓋を取ると燃料のホースが見えて来ます。

ホースはポンプと特殊なジョイントで結合されているので、ＳＳＴを使い外します。

外した燃料ポンプには燃料フィルターが別途で付いています。

殆どの場合、フィルターが付いている物はポンプ交換時と同時に交換します。

この車両のフィルターもかなり汚れていました。

燃料ポンプを交換後、エンジンを掛けるとすんなり始動しました。

その後も問題なくスムーズにエンジンが掛かる事を確認し、納車となりました。

整備工場あるあるなのですが、修理や車検を行った後、ほどなくして車両が不良を起こす事があります。

その様な時、責任を持って作業していますが、何か問題があったのかと不安になりますし、そうであれば申し訳が立たないと考えます。

もちろん、こちらの不備の場合もありますが、多くのパターンはたまたまのタイミングで別の場所の不良が出た事が原因である事が多いです。

お客様からすると、帰って来たばかりの車両が不具合を起こすと不安になると思います。当然です。

ただ、この様なパターン（別の不具合）が起こる事もありますので、先ずは整備を行った工場としっかり話をして頂く事をお勧め致します。

殆どの工場は真摯に対応してくれるはずです。

もちろん当店でもしっかりとご対応させて頂きます。

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