【山梨 福祉車両 甲府】ホンダ フィット 運転席プチ改造

query_builder 2023/06/24
福祉車両施工事例
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当店はケガや障害など何らかの理由で、通常のクルマの運転が困難な方や、乗降りに不安や不便を感じている方達のご相談を受けて、その方にあった改造をするお手伝いをしています。


笛吹市のお客様よりご相談を受けた事例です。

両下肢に障害を持ち、クルマの運転には手動運転装置を利用している方で、ご相談内容はクルマへの乗降りについてでした。


「クルマへの乗降り時に体を持ち上げる事が少しづつ困難になり、座席の端にお尻が引っ掛かる事が多くなって来た。

引っ掛かると転落の危険があり、不安なので何とか出来ないか?」

とのご連絡を頂きました。


車両はホンダ フィット(H20年 GE6)

実際にどの様な移乗の動作をしているかを確認する為、お客様のご自宅へ伺いました。

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車両には既に滑落防止の為にサイドサポートシートが設置されており、お客様は車椅子からサポートシートまでの移乗は出来たのですが、運転席の座面には厚手の褥瘡防止マットが敷いてあり、その上にお尻をずらしながら乗り込む動作で引っ掛かってしまう状況でした。


お客様のご希望は、座面の高さを低くする事が出来れば引っ掛からずに移乗できるので今より少しでも低くする事でした。

一連の移乗動作を確認し、改めて車両を入庫して頂きました。


作業内容はシートの座面を可能な限り低くする為、座面の素材であるウレタン部分を削る方法、所謂「アンコ抜き」で行う事にしました。

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座席を外し、座面と背面を分割します。

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座面のシートカバーを外すとウレタンが見えて来ます。

太ももをサポートする山の部分と膝に向かってせり上がりのある部分をひたすら削ります。

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座面の低さを出す事が出来ました。

この状態から褥瘡防止マットを乗せて、どのくらい低くなったか確認します。

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作業前は一番高い所で680mmあった座面が640mm、40mm低くする事が出来ました。

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一番低い所では610mmとなり、褥瘡防止マットを除くとサポートシートよりも若干低いポジションまで加工致しました。


納車時にお客様に移乗動作で確認して頂いたところ、

「これだけ低くなると思っていませんでした。1㎝でも低くなれば引っ掛かりも少なくなると考えていたのですが、4cmも低くなったので、以前の様な引っ掛かりがなくなりました。

どうしてもお尻を引きずる事になるので、座面の盛り上がりで引っ掛かる事に不安がありましたが、これであれば不安が無くなります。

こんなご相談を受けてくれるか心配でしたが、ご相談して良かったです!」

と、とても良い笑顔でお応え頂きました(^^)/


健常の方には気にもならない1㎝の差でも、ハンデを持つ方にとっては大きな障害になる場合があります。


クルマの移乗にも高低の差で不便や不安を感じている方がいらっしゃいます。

その様な不安や不便も当店ではご相談に応じてご対応させて頂きます。


些細な事でも構いません。おクルマで気になる事がありましたら、お気軽にご相談下さい!


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原品自動車工業所

住所:山梨県甲府市向町394-2

電話番号:055-235-0375

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